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  不労収入の基礎知識(第1節) 第10回  2005/04/09(sat) release
▲△─────────────不労収入研究会 http://www.1e-income.com

 どうも。不労収入研究会の新田です。


 モチベーションについては今回で終了です。

 各テーマは10回区切りでやろうと考えています。


 モチベーションについてはまだまだ書きたいことはあって、あなたの中に
「ひっかかるまで」例を挙げていきたいですが、実作業に関しても書かないと
いけませんからね。


 それにしてもこの「ひっかかる」というの、大事ですよ!


■努力のしかた


 私はふと、「あ、努力には報われるものと、報われないものがあるんだ」と
気づいたことがあります。


 報われる・報われないはどう判断するの?


 と考える前に、「報われる」とはどういうことか? なんですが…。


 普通に考えると、要するに、努力したことが無駄にならずに、自分に喜びと
して返って来る、対価が返って来る、ということですね。


 費やした時間の分だけ、もしくはそれ以上の元がとれる、ということです。


 努力して積み上げたものが無駄になる…例えば、



・100本の杭を打って、それをまた抜いて、移動してまた打たせるのを繰り
返させる、というような無駄な作業
(これは昔のドイツの拷問だそうです)



 このような作業ですね。

 しかしこれは明確に「報われない」例です。
(解釈次第で、無駄ではないと思えることもあるかもしれませんが…)


 多くの人が今の仕事に足踏みし、愚痴を言いたくなり、批判的になるのは、
自分のしている仕事が、




「報われるか報われないかが分からない」



という状況を長い時間かけて見てきたからだと思います。


 明確に「これは報われない」と分かれば、
さっさとその仕事をやめてしまうはず
ですよね?



 しかし、どうすれば「報われる」のかがわからない。

 だから、



 「報われるか分からない」から、とりあえず続けてみる。

 「このままだと報われない」と思いつつ、口から愚痴や批判が出る。

 「この上司だと報われない」と思いつつ、陰口を叩く。

 「この仕事だと報われない」と思いつつ、安定した給料、慣れた生活のため
に働く。

 「報われるのはごく一部の運のいい人だ。自分はこの生活のままだ」と思い
つつ、諦念や変な悟りを開いて、脱力し、皮肉屋になる。



 こういうことが日夜繰り返され、
何年も過ぎ去ってしまう。




 私はこのループから脱出するために「報われる努力とはなにか?」と考えま
した。


 私は「報われる努力」とは、



「確実に近い将来(できれば次の瞬間)に
役に立つ行動」




 だと結論づけました。


 そして私はことあるごとに、「これは確実に近い将来役に立つだろうか?」
と、考えたんです。



・複数の収入の流れを作ること
 病気やケガ、結婚、子供等を考えると、役に立つ。

・タッチタイピングを練習すること
 キーボードを打つのはコンピュータ関係の仕事の基本。役に立つ。

・マンガを読むこと
 気晴らしにはいいが、将来には結びつかない。

・愚痴や批判を言うこと
 直接問題提起をしたほうがまだまし。将来には(なかなか)結びつかない。

・ずっと今の職業に就いていること
 新しいことを覚えないのなら、将来に結びつきづらい。
 自分への積み重ねが多く、満足している仕事なら、将来に結びつく。

・自分で率先して仕事の流れを変えようとすること
 自分のリーダーシップを鍛え、物事を積極的に進めようとする姿勢は将来に
結びつく。

・お酒を飲みに行くこと
 人間関係を潤滑にしようとする目的があるなら、将来に役に立つ。
 ただし、愚痴やゴシップを話す場の場合は、将来に結びつかない。



 もちろん、判断は個々人の状況や境遇によって変わりますから、上の例に限っ
たことではありませんよ。


 私はこの問いを考えるうちに、「このグループに関する行動は、ほとんど将
来に役に立つ!」というグループを見つけました。


 それは以下の4つのグループです。



・お金

・健康

・人間関係(恋愛、仕事)

・時間管理




 これらは私たちの人生において、大きな比率を占める事柄ばかりです。


 そして誰もが、無意識にこの4つの領域を改善したがっています。
(しかし具体的な行動のしかたがわからないので、足踏みしている)



 これらに対する知識を深めることは、あなたの今後の人生に確実に強い影響
を及ぼします。




 ゆえに、これらに焦点を絞り、くだらないマンガや変な雑誌、毎日流れる同
じような内容のテレビ番組、ウェブのニュースに割り振る時間をこれらの領域
の勉強と実践に割り振れば、私達の生活は「希望に満ちた」ものになっていく
はずです。


 なぜなら「希望」とは、


「努力が報われると感じているときに
得られる感情」



だからです。


 私は、この4つの領域に関する勉強をし、常に改善していくことを強くお薦
めしたいと思います。


(続く)

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■後記

 先日テレビ番組でイチローが、


「何年もやったマシン相手のバッティング練習は、まったく役に立たなかった。
無駄だった」


と言い切っていました。

 私は「ええ!? なんで?」と思ったんですが、イチロー曰く…。


「マシン相手だと、人間相手のときのような様々なボールの状況が生まれない
んだ。

その意味で、マシン相手の練習は何百回やっても、本番で1回バッターボック
スに立ったときにかなわない」


ということでした。そして、


「実践に繋がらないものは意味がない」


と言っていたんですよ。

 私たちが人生を生きることを「実践」だとするなら、「生きる」ことに活か
されないことは、ほとんど意味がないということになります。


 では「生きる」とは?


 私は、「自分の人生を作り上げること」だと思います。

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